アメリカ南西部のアリゾナ州、ニューメキシコ州に居留地を持つナバホ族と、ニューメキシコ州に居留地を持ち、19の部族に分かれて生活をしているプエブロによって作られたジュエリーをインディアンジュエリーと呼びます。又、シルバーを使う場合は純度925以上を使用するという技術的な制約が有ります。歴史的な観点から観ますと、ホホカム、モゴヨン、アナサジ文明時代においても貝殻や石、骨などを用いてジュエリー作りは始まっていました。16世紀にスペイン人の侵略による支配、その後18世紀にはメキシコ人へ支配権の移動と、厳しい時代背景を送る事となりましたが、同時にスペイン、メキシコの文化的影響も受けました。スペインよりは金属製の道具を入手し、メキシコからは鉄の鍛錬方法やシルバーの扱い方が伝えられました。それはジュエリー作りに利用されるようになり、貝殻や石、骨を繋ぎ合せたり削ったりするだけのジュエリー作りより、金属を使用したジュエリー作りへと革新的な進歩を遂げました。又、1830年にはサンタフェ・トレイル(ミズーリ州・インディペンデント〜ニューメキシコ州・サンタフェ)が開通し、ネイティブアメリカンジュエリーの取引が盛んになっていきました。1900年に入ると鉄道網は更に発達し、ネイティブアメリカンジュエリーはアメリカ全土へと広まっていったのです。こうして一般市場で流通するようになったジュエリーは、部族ごとに特徴的なデザインが創作され個性豊かな作品へと確立していったのです。歴史的な流れをご説明しましたが、製作にあたっての想いも素晴らしい所があります。ジュエリーを生みだすネイティブアメリカンは、’大地と共に生きる’というスピリチィアルな世界観を持ちながら生活を営んでいますが、ジュエリー作りにも反映されており、彼らに古えより伝わる伝統、生活に密着した自然界で触れ合う全て(太陽、雲、水、動物、植物、昆虫・・・)に敬意を払い、モチーフとしてジュエリーに取り入れる事により、製作者のグレートスピリットが注ぎ込まれています。そして、一点、一点手作りですので、同じ物はありません。又、流行り廃りが無く、一生身に着ける事が出来ます。歴史的にも、製作する上でも非常に価値あるジュエリーです。